

【東京優駿(日本ダービー)=石破天驚】
1990年以降、 皐月賞で単勝オッズ2.1倍以下の1番人気に推された馬 をすべて、皐月賞と東京優駿の着順とともに並べてみましょう(※[単勝オッズ]、皐月賞→東京優駿)。
[2.1]91年トウカイテイオー 1着→1着
[1.4]92年ミホノブルボン 1着→1着
[2.0]93年ウイニングチケット 4着→1着
[1.6]94年ナリタブライアン 1着→1着
[1.8]98年スペシャルウィーク 3着→1着
[1.3]01年アグネスタキオン 1着→不出走
[1.3]05年ディープインパクト 1着→1着
[1.7]09年ロジユニヴァース 14着→1着
[1.7]19年サートゥルナーリア 1着→4着
東京優駿に8頭出走して[7.0.0.1](※左から[1着.2着.3着.4着以下)。
唯一敗れたサートゥルナーリアだけが乗り替わりでした。
つまり、皐月賞の着順に関わらず、 継続騎乗なら勝率100% 。
単勝オッズ[1.5倍]だった皐月賞2着⑬クロワデュノールは、北村友一騎手が継続騎乗ですから、優勝濃厚とみて、◎ 。
さらに、◎⑬クロワデュノールの背中を押して推すDATAがもうひとつ。
今年の皐月賞を優勝したのは、弥生賞ディープインパクト記念4着で、単勝オッズ10.6倍の⑦ミュージアムマイルでしたが、1990年以降の皐月賞を、 トライアルで負け、単勝オッズ9.1倍~14.5倍で優勝した馬 を東京優駿の成績とともに並べます。
93年ナリタタイシン[9.2倍]→3着
99年テイエムオペラオー[11.1倍]→3着
18年エポカドーロ[14.5倍]→2着
22年ジオグリフ[9.1倍]→7着
[0.1.2.1]と勝ち切れていません。
では、この4回の優勝馬を皐月賞の成績とともに並べます。
93年ウイニングチケット: 1番人気4着
99年アドマイヤベガ: 1番人気6着
18年ワグネリアン: 1番人気7着
22年ドウデュース: 1番人気3着
4回すべてで、 皐月賞で1番人気に支持された馬が巻き返して優勝 。
こちらでも該当する ◎⑬クロワデュノールの優勝は鉄板級 でしょう。
◎⑬クロワデュノールが優勝するということは、 皐月賞2着馬が優勝する とも言い換えられますが、90年以降の 皐月賞2着馬が優勝した年 の2・3着馬を前走の成績とともに並べてみます。
<90年1着アイネスフウジン>
2着メジロライアン:皐月賞3着
3着ホワイトストーン:NHK杯3着
<95年1着タヤスツヨシ>
2着ジェニュイン:皐月賞1着
3着オートマチック:皐月賞3着
<16年1着マカヒキ>
2着サトノダイヤモンド:皐月賞3着
3着ディーマジェスティ:皐月賞1着
<23年1着タスティエーラ>
2着ソールオリエンス:皐月賞1着
3着ハーツコンチェルト:青葉賞2着
8頭中6頭が皐月賞組で、1・3着馬だけが馬券圏内に来ています。
2着馬が優勝しているわけですから、その前後でしのぎを削った馬が強いのは、実に得心が行くDATAです。
今年は、1着 ⑦ミュージアムマイル 、3着 ⑰マスカレードボール が該当します。
前走が皐月賞ではなかった2頭は、 皐月賞後のトライアルレースで出走権を獲得 していましたが、2着馬と接戦出来ず勝負付けが終わった皐月賞組より、別路線組が台頭するのも、これまた実に腑に落ちるDATAでしょう。
今年は、青葉賞2着 ⑯ファイアンクランツ 、プリンシパルステークス1着 ⑤レディネス が該当します。
特に注目したいのは、好走確率が上昇気配の ⑤レディネス 。
98年以降、プリンシパルステークスで出走権を獲得した馬が馬券圏内に来たのは、98年3着ダイワスペリアー(15番人気182.6倍)、02年3着マチカネアカツキ(6番人気16.7倍)、09年3着アントニオバローズ(8番人気23.3倍)、18年3着コズミックフォース(16番人気223.7倍)の4回ですが、この4回の優勝馬を並べてみましょう。
98年スペシャルウィーク
02年タニノギムレット
09年ロジユニヴァース
18年ワグネリアン
4頭すべて、 皐月賞で1番人気に支持されるも敗れ、東京優駿で巻き返して優勝した馬 でした。
◎ ⑬クロワデュノールが優勝するなら、⑤レディネスの好走する可能性も高まります。
⑤-⑬のワイドも押さえの範疇を超えるほど押さえます。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[馬単1着流し]
1着⑬→2着⑤⑦⑯⑰4点
[3連単1着流し]
1着⑬→相手⑤⑦⑯⑰12点
[ワイド]
⑤-⑬
【石破天驚】(せきはてんきょう)
石破 首相が、 天 井知らずの米価格の上昇に 驚 いているさま。
……では、ございません。
[意味]非常に斬新で優れている詩文や音楽のこと。
石が破れて、天が驚くほどに素晴らしいという意味から。
漫画の原作を生業にしている身として、目指すべき四字熟語です。
とはいえ、今回のレースや予想にマッチしているかと言われると……。
この四字熟語を知ってから、ここまでなかなか紹介するチャンスがなく、この期に及んでしまったわけですが、早めに紹介しておかないと、石破から始まる字面が字面だけに、ネタとしての賞味期限が切れる可能性がございまして。
なにしろ、夏には参議院議員選挙が控えてますからね。
結果次第では、 ニッポン号の鞍上が乗り替わる 可能性も……。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。

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