【エリザベス女王杯=上下一心】
以下は、昨年の当コラムの再録です。
2009年以降、以下の5条件をすべて満たした馬たちが、 驚愕の成績と回収率 を残しています。
[A]3走前は3勝クラスに出走
[B]2走前は3勝クラスかオープンかGⅢに出走
[C]前走はGⅡに出走
[D]前3走で1勝
[E]エリザベス女王杯で11番人気以内
対象が15回で、しかもそれぞれ着順は問わないので、それなりの頭数が該当しそうなものですが、意外にも少なくわずか4頭しか該当しませんでした。
その4頭をエリザベス女王杯の着順とともにすべて挙げてみましょう。
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
09年1着クイーンスプマンテ
12年1着レインボーダリア
15年1着マリアライト
21年1着アカイイト
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なんと全勝!
しかし、驚くのはまだ早く、それぞれの単勝オッズが、11番人気77.1倍、9番人気23.0倍、6番人気15.2倍、10番人気64.9倍で、 単勝回収率は我が目を疑う4505.0%!
複勝回収率も822.5%!
胸を躍らせながら、出走表をまじまじと見渡したところ……いました!
唯一該当しそうなのが、 シンティレーション 。
11番人気以内はほぼ確実ですから、この馬から流しに流します。
……ということで、昨年はシンティレーションから勝負したわけですが、直線で追い出しに入ったところで二度にわたる不利を受け、無念にも10着に終わりました。
不利さえなければ馬券圏内は……と言ってもいいレースぶりだったので、今年も前記のDATAを採用することにします。
数値が下がったとはいえ、全成績は[4.0.0.1](※左から[1着.2着.3着.4着以下])で、勝率・複勝率ともに80.0%、単勝回収率は3604.0%、複勝回収率は658.0%と、まだまだ超高水準ですからね。
出走表を見渡すと…… 今年も1頭だけいました。
錦ステークス(=3勝クラス)1着→クイーンステークス(=GⅢ)2着→札幌記念(GⅡ)2着という臨戦過程で11番人気以内は確実な、 ⑬ココナッツブラウン です。
相手を探します。
03年以降、22年連続して生産馬を最低1頭は馬券圏内に送り込み続けているのが、 ノーザンファーム で、11頭の優勝馬、6頭の2着馬、15頭の3着馬の計32頭を輩出し、3着以内馬66頭中約半数の32頭を占めています。
今年の該当馬は、 ➁ステレンボッシュ 、 ④カナテープ 、 ⑤サフィラ 、 ⑦レガレイラ 、 ⑨ボンドガール の5頭。
また、過去6回で5勝を挙げた、馬主サンデーレーシング×外国人騎手に該当する⑯リンクスティップも加えます。
下河辺牧場生産の⑬ココナッツブラウン から、この6頭に流しに流します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[単勝]
⑬
[複勝]
⑬
[馬単流し]
1着⑬→2着②④⑤⑦⑨⑯6点
[馬連流し]
軸⑬→相手②④⑤⑦⑨⑯6点
[ワイド流し]
軸⑬→相手②④⑤⑦⑨⑯6点
【上下一心】(しょうかいっしん/じょうげいっしん)
[意味]地位や身分にこだわらず、目的を果たすために団結すること。
本来の意味からは離れますが、⑬ココナッツブラウンを管理する 「上」 村洋行調教師と、生産者である 「下」 河辺牧場は勝ちたい 「一心」 でしょうし、かくいう私も、この 「上」「下」 コンビが送り出すこの馬からの馬券を的中させたい 「一心」 です。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。
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