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ヤンチャンWebさんの作品:第19走:2025年4月20日開催『皐月賞』

【皐月賞=北十字星】

皐月賞優勝馬の、 α:【キャリア数】 の変遷を説明していきます。
11年以降の優勝馬と、皐月賞に至るまでのキャリア数を併記して並べます。

まずは、11~14年。

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11年オルフェーヴル:6戦
12年ゴールドシップ:5戦
13年ロゴタイプ:7戦
14年イスラボニータ:5戦
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すべてキャリア5戦以上の馬 でした。
キャリアの多さがものを言った時代だったのです。

この期間のキャリア4戦以下の出走馬には、12年2番人気2着ワールドエース、3番人気3着ディープブリランテ、13年2番人気2着エピファネイア、14年3番人気11着トーセンラーなどの上位人気馬も含まれていましたが、多キャリア馬に押され、優勝するまでには至りませんでした。

続いて、15~18年。

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15年ドゥラメンテ:4戦
16年ディーマジェスティ:4戦
17年アルアイン:4戦
18年エポカドーロ:4戦
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キャリア5戦以上の馬が一掃され、 すべてキャリア4戦の馬 になりました。

この期間のキャリア5戦以上の出走馬には、17年3番人気9着カデナ、18年2番人気4着ステルヴィオなども含まれていましたが、退潮傾向は顕著となりました。

また、キャリア3戦以下の出走馬には、15年1番人気6着サトノクラウン、2番人気2着リアルスティール、16年1番人気3着サトノダイヤモンド、2番人気5着リオンディーズ、3番人気2着マカヒキ、17年1番人気7着ファンディーナ、18年3番人気5着キタノコマンドールなど、多くの有力馬が出現しましたが、この時点では優勝するにはまだ機が熟していなかったのでしょう。

続いて、19~21年。

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19年サートゥルナーリア:3戦
20年コントレイル:3戦
21年エフフォーリア:3戦
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ついに キャリア3戦の馬 の時代が到来しました。
とは言え、ただのキャリア3戦の馬ではなく、この3頭は、
無敗で前走芝重賞を優勝 していました。
3戦という少ないキャリアで皐月賞を勝ち切るには、それ相応の実績も必要なのでしょう。

キャリア5戦以上の馬は、19年2番人気4着アドマイヤマーズ、4戦の馬は、20年2番人気5着サトノフラッグ、21年1番人気15着ダノンザキッド、3番人気4着アドマイヤハダルがいましたが、もはや抵抗出来なくなりました。

 

ここまでを振り返ると、 5戦以上→4戦→3戦という推移で、不可逆的に少キャリア化が進んでいる のが分かります。

続いて、22年。

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22年ジオグリフ:4戦
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不可逆的、と言ったそばからキャリア4戦の馬が優勝してしまいました……。

ですが、実は、 キャリア3戦の出走馬の中に、前記の無敗で前走芝重賞を優勝の馬がいなかったのです。
当然ながら、出走していなければ勝てませんからね。
それでも、5戦以上の馬が優勝しなかったことが、不可逆的を裏付けていると言ってもいいでしょう。

そして、23・24年。

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23年ソールオリエンス:2戦
24年ジャスティンミラノ:2戦
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ついに、現実的には 最少のキャリア2戦の時代に突入!
3戦の馬と同様に
無敗で前走芝重賞を優勝 していました。
また、予兆は前年からあり、無敗で前走芝重賞を優勝のイクイノックスが2着、ダノンベルーガが4着に好走していたのです。

23年は、1番人気のキャリア4戦ファントムシーフ(=3着)、3番人気のキャリア3戦、無敗で前走、関東の芝重賞を優勝のべラジオオペラ(=10着)、24年は3番人気のキャリア4戦ジャンタルマンタルなどを押さえて優勝していたということに加え、 少キャリア化は不可逆的であるという前提に立てば 、皐月賞馬を導き出す式は以下のようになるでしょう。

 

2戦無敗で前走、関東の芝重賞優勝>3戦無敗で前走、関東の芝重賞優勝>4戦>5戦以上

 

「皐月賞は一番速い馬が勝つ」という格言がありますが、今や 「皐月賞は一番少ない馬が勝つ」 レースに変貌を遂げたのです。

今年、キャリア2戦無敗で前走、関東の芝重賞を優勝した馬は……いません。

ならば、キャリア3戦無敗で前走、関東の芝重賞を優勝した馬ということになりますが……2頭いました。

 

優勝するのは、 ②エリキング ⑩クロワデュノール いずれかでしょう。
順調度から◎⑩クロワデュノール、○②エリキング。

続いては、19年以降とそれ以前で、変化が顕在化したものを挙げていきます。

β:【前走の勝敗】

<11~18年>
勝ち[6.5.3.41]
負け[2.3.5.74]

<19~24年>
勝ち[5.6.3.34]
負け[1.0.3.53]

19年以降では、前走で負けている馬の2着はありませんでした。
したがって、
2着は前走優勝している馬 ということになりますね。

γ:【無敗か否か】

<11~18年>
無敗[0.1.1.6]
以外[8.7.7.109]

<19~24年>
無敗[5.2.1.10]
以外[1.4.5.77]

δ:【前走距離】 (※前走2200m以上の成績は[0.0.0.19]と1頭も3着以内に来たことがないので除外)。

<11~18年>
2000m[0.6.4.48]
1800m以下[8.2.4.67]

<19~24年>
2000m[3.4.1.38]
1800m以下[3.2.5.49]

優勝馬の出ていなかった無敗馬と前走2000mが躍進し、γ+δ=[5.6.2.43]。
βとγ+δを統合すると、2着は
ε:前走2000mで1着馬、もしくは無敗馬 に限られます。

今年、前記の2頭以外でεに該当するのは、 △①ニシノエージェント、△⑤ジョバンニ、△⑰ファウストラーゼン の3頭。

 

以上の5頭に加えて、どうしても3連単の買い目に入れておきたいのが ▲⑪ミュージアムマイル

朝日杯2着以内→前走、重賞1番人気で2着以下というのは、21年3着ステラヴェローチェ、22年3着ドウデュース、24年3着ジャンタルマンタルと相似の戦歴です。

また、今回は幸騎手からモレイラ騎手に乗り替わりなっていますが、幸騎手の中山・東京芝2000m以上重賞で牡馬に騎乗時の成績は[0.0.3.36]と非常に苦手にしている一方、モレイラ騎手の同様の条件での成績は[3.3.0.5]ですから、 強烈に大幅な鞍上強化 と言っていいでしょう。
DATAと◎○をまとめて負かすなら、この馬かと。

3連単フォーメーション:1着②⑩⑪→2着①②⑤⑩⑪⑰→3着①②⑤⑩⑪⑰60点を、オッズに応じて。

 

▶▶▶<結論>◀◀◀

[3連単フォーメーション]

1着②⑩⑪→2着①②⑤⑩⑪⑰→3着①②⑤⑩⑪⑰60点

 

 

【北十字星】(きたじゅうじせい)

[意味]はくちょう座の中心部、デネブ(α星)とアルビレオ(β星)を結んだ線と、アルジャナー(ε星)とδ星を結んだ線が、ちょうどサドル(γ星)という星のあたりで直角に交わり、きれいに十字を形作るため、この5つの星の並びを北十字星と呼ぶことがある。
フランス語で、
クロワデュノール

α、β、γ、δ、εで構成されたこの予想も、きれいに「+」になってほしいものです。

 

 

文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太

【綱本将也】

漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。

 

【魚乃目三太】

漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。

 

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6日前