

【桜花賞=桜梅桃李】
06年の阪神競馬場大改修以降、優勝出来ていないタイプを、それぞれ1~3番人気の該当馬とともに挙げてみます。
A:デビュー時の馬体重が、450kg未満、もしくは500kg以上=[0.6.7.125]
[450kg未満]
08年3番人気12着オディール
10年2番人気5着アプリコットフィズ
12年1番人気6着ジョワドヴィーヴル
12年3番人気3着アイムユアーズ
13年2番人気2着レッドオーヴァル
13年3番人気7着トーセンソレイユ
14年2番人気2着レッドリヴェール
15年2番人気10着ココロノアイ
16年2番人気2着シンハライト
17年3番人気2着リスグラシュー
19年1番人気4着ダノンファンタジー
19年3番人気3着クロノジェネシス
20年3番人気6着サンクテュエール
22年1番人気10着ナミュール
23年2番人気8着ライトクオンタム
[500kg以上]
18年3番人気3着リリーノーブル
24年3番人気8着クイーンズウォーク
450kg≦桜花賞馬<500kg。
これぐらいが軽過ぎず重過ぎない適正サイズなのでしょう。
キャリアを重ねて増減した馬体重で比較するより、その馬の本質的なサイズが分かるデビュー時の馬体重で比較した方が、はっきりとした差が表れました。
B:前々走で芝1600m以外に出走、もしくは前走で芝1400m・1600m以外に出走=[0.6.4.112]
[前々走が芝1600m以外]
08年2番人気5着リトルアマポーラ:2000m
09年2番人気2着レッドディザイア:1800m
13年2番人気2着レッドオーヴァル:1400m
13年3番人気7着トーセンソレイユ:1800m
14年2番人気2着レッドリヴェール:1800m
15年1番人気9着ルージュバック:2000m
16年2番人気2着シンハライト:1400m
17年2番人気12着アドマイヤミヤビ:2000m
24年3番人気8着クイーンズウォーク:1800m
[前走が芝1400m・1600m以外]
10年3番人気2着オウケンサクラ:1800m
15年1番人気9着ルージュバック:1800m
あえて前々走芝1600m→前走芝1400m・1600mの王道路線を歩まないという選択は、功を奏さないという結果になりました。
C:前走、阪神・京都芝以外で優勝、もしくは中山に出走、もしくは中山で優勝経験がある=[0.5.7.106]
[前走、阪神・京都以外で優勝]
08年2番人気5着リトルアマポーラ
10年2番人気5着アプリコットフィズ
10年3番人気2着オウケンサクラ
11年1番人気2着ホエールキャプチャ
14年3番人気8着フォーエバーモア
16年1番人気4着メジャーエンブレム
17年2番人気12着アドマイヤミヤビ
19年3番人気3着クロノジェネシス
23年2番人気8着ライトクオンタム
23年3番人気4着ハーパー
24年3番人気8着クイーンズウォーク
[前走、中山に出走]
10年3番人気2着オウケンサクラ
[中山で優勝経験]
10年3番人気2着オウケンサクラ
11年1番人気2着ホエールキャプチャ
11年3番人気7着ダンスファンタジア
15年3番人気4着クイーンズリング
16年1番人気4着メジャーエンブレム
21年1番人気2着サトノレイナス
22年2番人気4着サークルオブライフ
22年3番人気2着ウォーターナビレラ
王道路線の阪神・京都芝以外で勝っていても、プラスどころかマイナス材料になってしまい、とりわけ中山経験と適性は、桜花賞と非常に相性が悪いようです。
A・B・Cいずれかに該当した馬の成績は244頭出走して[0.11.13.220]、いずれにも該当しなかった馬は77頭で[18.7.5.47]でした。
そして今年、いずれにも該当しなかったのは……
えっ?
ちょっと……
あれ?
待って……
……我が目を疑いました。
なんと、今年、いずれにも該当しなかったのは、 二桁人気確実の③マピュースと⑭ダンツエランの2頭だけ しかいませんでした。
単勝と複勝を基本線に、なにしろ人気がないので難しいことを考えず、馬単とワイドで流しに流します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[単勝]
③⑭2点
[複勝]
③⑭2点
[ワイドフォーメーション]
1頭目③⑭→2頭目全通り33点
[馬単フォーメーション]
1着③⑭→2着全通り34点
【桜梅桃李】(おうばいとうり)
[意味]桜、梅、桃、李(すもも)がそれぞれ独自の花を咲かせること。
転じて、人もまた、他人と比べることなく自分らしさや個性を大切に生きるべきであるという考え。
調べてみると、意外に「桜」が入る四字熟語ってないんですよね。
他には、【桜花爛漫】(おうからんまん)ぐらいで。
かつて存在した某国民的アイドルグループの、某国民的ソングの歌詞に通ずる言葉ですが、某メンバーのアレにより、もはや再結成はおろか、あのソングの歌唱映像すらも扱うのが難しくなっちゃった感はありますね……。
まあ、いい言葉ではありますが、 ③マピュースと⑭ダンツエランに、NO.1にならなくてもいい、なんて言わないよ、絶対。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。
