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ヤンチャンWebさんの作品:第38走:2025年12月28日開催『有馬記念』

【有馬記念=芝蘭之化】

昨年、我がDATAが導き出した答えが、 ◎シャフリヤール(=10番人気2着) 、○ダノンデサイル(=2番人気3着)、▲アーバンシック(=1番人気6着)。
この3頭軸に馬券を買い、
[ワイド]19.0倍と44.5倍、[3連複]208.5倍を的中 させたものの、優勝したレガレイラを取りこぼし……。

今年こそはと完全的中を目指し、さらにDATAを精査し、改良に改良を重ね、出来上がったのが、有馬記念で買うべき馬を全自動で選択してくれる、 夢の全自動選択機『有馬記念当てるくん』 です。

 

それでは2009年以降16回の全出走馬251頭の情報を、この『有馬記念当てるくん』に読み込ませた結果を見てみましょう(※[1着.2着.3着.4着以下]。重複あり)。

 

【A】その年の宝塚記念優勝のノーザンファーム系クラブ所属馬=[3.0.1.1]
【B】その年の天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、菊花賞の1番人気馬=[6.3.9.15]
【C】前走、秋GⅠ優勝の3歳牡馬=[5.0.2.3]
【D】前走、ジャパンカップ5着馬=[0.1.2.3]
【E】C・ルメール騎乗馬=[2.5.2.6]
【F】スクリーンヒーロー産駒=[1.1.1.1]
【G】ハーツクライ産駒=[2.1.2.14]
【H】母、もしくは兄弟姉妹がJRAのGⅠ馬=[4.6.8.24]

いずれかに該当した馬は[16.16.16.55]、該当しなかった馬は[0.0.0.148]でした。

 

それでは、今年の出走馬の情報を、この『有馬記念当てるくん』に読み込ませます。

 

【A】該当馬なし
【B】該当馬なし
【C】該当馬なし
【D】③ジャスティンパレス
【E】⑤レガレイラ

【F】該当馬なし
【G】該当馬なし
【H】⑫マイネルエンペラー

 

我が目を疑いました。
我が『有馬記念当てるくん』を疑いました。

わずか3頭しか選択しなかった中に、まさか、およそ8か月ぶりの出走で人気薄確実の ⑫マイネルエンペラー の名前があるとは……。
たしかにこの馬、オークス馬ユーバーレーベンの全弟でしたね。

 

選択された以上、ポジティヴになれる要素がないか、戦績を穴が開くほど見つめた結果、見つけてしまいました。

この大惑星馬 (注1) に◎を差し上げたくなるポイントを。


「デットーリが乗ると5馬身違う」。

これは社台ファームの総帥・吉田照哉氏が、ランフランコ・デットーリ騎手の超絶騎乗ぶりに感嘆してもらしたとされる言葉です。

実は、そのランフランコ・デットーリ騎手が⑫マイネルエンペラーの4走前にも1戦だけ騎乗し、8戦勝ちあぐねた3勝クラスを初騎乗で勝たせていました。

するとどうでしょう。

ランフランコ・デットーリ騎手から幸騎手に乗り替わった、次走のGⅡ日経新春杯でも3着と好走。
続く有馬記念と同舞台のGⅡ日経賞から、今回コンビを組む丹内祐次騎手に乗り替わり、なんと重賞初優勝。
さらには、初GⅠの天皇賞(春)でも2周目2コーナーから先頭に立つという超強気なレースぶりで5着と好走したではありませんか。

ランフランコ・デットーリ騎手の騎乗前と騎乗後で、まるで 5馬身違う馬に大変身した かのような、見違える走りを見せているのです。

 

今年の有馬記念の◎を託すのは、⑫マイネルエンペラーとさせていただきます。

⑫の[単勝]を厚く、[複勝]を厚く篤く熱く、トリガミ(注2)防止の③-⑤の[ワイド]、そして③⑤⑫3頭からの[3連複フォーメーション]で高目にヤマを張ります。


(注1)競馬用語では、いわゆるダークホース。惑星の言葉の意味のひとつである、「実力、手腕が未知数ではあるが、有望とみられる人」から転じて。
穴馬、大穴馬、人気薄などより、趣がありますね。

(注2)公営競技において、予想が的中したのにもかかわらず、払戻金額が購入金額を下回り、結果的に損をすること。
そういえば、ここで説明してなかったような気がします。
語源は、粋人ともてはやされたりしていると、遊興に深入りしすぎ、遂には我が身を滅ぼすことになるという意味の【粋が身を食う】(すいがみをくう)という言葉で、この【が身】の部分が【ガミ】になり、馬券を取った=【トリ】が頭について、【トリガミ】になったようです。

 

▶▶▶<結論>◀◀◀

[単勝]

[複勝]

[ワイド]
③-⑤

[3連複フォーメーション]
1頭目③⑤⑫→2頭目③⑤⑫→3頭目全通り40点

 

【芝蘭之化】(しらんのか)

[意味]才能と知識があり、高い徳のある友人に影響を受けること。

「芝」は、めでたいことが起こる兆候とされるキノコ「霊芝」のこと。
「蘭」は、香りのよい香草「藤袴」のこと。
いずれも高い徳があり、才知に優れた人のたとえ。

⑫マイネルエンペラーは、 フランコ・デットーリ騎手から、非常にいい影響を受けたのだと考えます。
それが何なのかは分かりませんけど。

 

この【芝蘭之化】という言葉を使った時、たぶん相手方の反応は「なに、その言葉?」となる可能性が高いと思われますが、その時は是非、以下の返しで。


「芝蘭之化、知らんのか?」


2025年のご愛読ありがとうございました。
たぶん、来年も続くので、引き続きのご愛読をよろしくお願いします。

それでは、良い有馬記念を!

 

文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太

 

【綱本将也】

漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。

 

【魚乃目三太】

漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。

 

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11時間前