

【スプリンターズステークス=五里夢中】
(※DATAはすべて09年以降)
3連複368.1倍を的中した昨年と、ほぼ同じ書き出しになりますが、このレースの的中を目指すために注目すべきは、まずスプリントGⅠのスプリンターズステークスと高松宮記念は当然として、ステップレースであり唯一の芝1200mのGⅡセントウルステークス、そして、当レースと同コース・同距離で行われる唯一のGⅢオーシャンステークスの4レースでしょう。
まずは、 高松宮記念 のDATAから精査してみましょう。
その年の高松宮記念優勝馬を、高松宮記念とスプリンターズステークスの間に走ったレース数で2グループに分け、スプリンターズステークスの成績を比べてみます(※すべて0~2戦で、着順はスプリンターズステークスのもの)。
[0・1戦]
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
10年2着キンシャサノキセキ
12年2着カレンチャン
14年12着コパノリチャード
16年12着ビッグアーサー
17年11着セイウンコウセイ
19年4着ミスターメロディ
20年10着モズスーパーフレア
21年6着ダノンスマッシュ
22年3着ナランフレグ
24年12着マッドクール
◣___________◢
10頭出走して成績合計は[0.2.1.7](※左から[1着.2着.3着.4着以下)で、1頭も優勝出来ていません。
[2戦]
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
09年1着ローレルゲレイロ
13年1着ロードカナロア
18年1着ファインニードル
◣___________◢
[3.0.0.0]、なんと3頭すべて優勝しています。
2戦走った方が、仕上がりの面でその能力を発揮しやすくなるのでしょう。
2戦している今年の優勝馬 ⑦サトノレ―ヴが、当然の◎です。
高松宮記念 には、もうひとつ強力なDATAが存在します。
その年の高松宮記念で1・2番人気に支持され3着以内だった牝馬をすべて並べます(※左の成績が高松宮記念、右がスプリンターズステークス)。
12年2番人気1着カレンチャン=2着
14年1番人気3着ストレイトガール=2着
17年2番人気2着レッツゴードンキ=2着
20年2番人気2着グランアレグリア=1着
21年1番人気2着レシステンシア=2着
23年2番人気2着ナムラクレア=3着
24年2番人気2着ナムラクレア=3着
7頭出走して、[1.4.2.0]でした。
今年の高松宮記念で1番人気2着、そして4歳以降に出走したスプリントGⅠで[0.3.2.0]の成績を残す ⑥ナムラクレアが、安定の▲。
続いては、 オーシャンステークス のDATAを。
オーシャンステークス後、出走間隔の最大が100~150日だった優勝馬を、スプリンターズステークスの成績とともにすべて並べます。
15年2着サクラゴスペル=118日
19年2着モズスーパーフレア=146日
22年1着ジャンダルム=146日
24年2着トウシンマカオ=119日
[1.3.0.0]で連対率100%。
適度に間隔を空けて臨む、舞台適性の高い馬も、積極的に買うべきでしょう。
前々走の京王杯スプリングカップから前走のセントウルステークスまで126日の間隔を空けている、今年の優勝馬 ④ママコチャが、安心の○ 。
3着がない分、▲よりこちらを上位に。
続いては、 セントウルステークス のDATAを。
その年にセントウルステークス以外の重賞も優勝し、スプリンターズステークスで2番人気以下だった優勝馬を、スプリンターズステークスの成績とともにすべて並べます。
11年7番人気3着エーシンヴァーゴウ:アイビスサマーダッシュ
13年2番人気2着ハクサンムーン:アイビスサマーダッシュ
19年2番人気1着タワーオブロンドン:京王杯スプリングカップ
20年3番人気2着ダノンスマッシュ:京王杯スプリングカップ、オーシャンステークス
21年2番人気2着レシステンシア:阪急杯
24年5番人気2着トウシンマカオ:オーシャンステークス
[1.4.1.0]で複勝率100%。
能力と好調さの裏付けがありながら、人気を背負わず気楽な立場で臨めるセントウルステークス優勝馬は、積極的に買うべきという結果が出ています。
他に阪急杯を優勝し、中位人気の ⑤カンチェンジュンガが、期待の☆ 。
そして、 スプリンターズステークス のDATAを。
前年のスプリンターズステークス以降のレースで優勝している前年の優勝馬をすべて並べます。
12年2着カレンチャン:高松宮記念
13年1着ロードカナロア:高松宮記念、他3勝
17年1着レッドファルクス:京王杯スプリングカップ
[2.1.0.0]で連対率100%。
……なのですが、昨年優勝の⑮ルガルは、以降優勝していないので、残念ながら該当しません。
該当しなかった10年14着ローレルゲレイロ、18年10着レッドファルクス、24年4着ママコチャの3頭は、すべて馬券圏外でした。
2着馬はさらにハードルが上がり、GⅠを優勝した15年1着ストレイトガールのみが馬券圏内でした。
昨年2着のトウシンマカオは、以降GⅠを優勝していないので該当しませんが、該当しなかった09年12着キンシャサノキセキ、10年10着ビービーガルダン、12年8着パドトロワ、14年13着ハクサンムーン、16年16着サクラゴスペル、18年5着レッツゴードンキ、19年15着ラブカンプー、23年6着ウインマーベルの8頭は、すべて馬券圏外でした。
前年のスプリンターズステークス組に厳しいDATAとなりましたが、その分、相対的に前記の4頭の信頼性が高まったと言えるでしょう。
4頭の馬連と3連単のBOXのうち、それぞれ◎⑦から厚く買い、配当的には☆⑤に期待します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[馬連BOX]
④⑤⑥⑦6点
[3連単BOX]
④⑤⑥⑦24点
【五里夢中】(ごりむちゅう)
[意味]「五里霧中」の誤用。
定番の四字熟語の誤用のひとつです
でも、このレースばかりはこの誤用以上に相応しい四字熟語はありません。
だって、サトノレーヴの意味は、「里の」「夢(仏語)」ですから。
配当的には ⑤ に期待しながら、 里 の 夢 から厚く買えば的 中 濃厚ってことで。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。

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