【フェブラリーステークス=米珠薪桂】
09年以降16年連続で、 母の父にある共通項を持った馬 が、毎年必ず1頭以上は馬券圏内に来ています。
その22頭の母の父を添えて、列挙してみましょう(※馬名の横の漢字はその馬の生産国)。
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09年2着Deputy Minister(加)
09年3着Deputy Minister(加)
10年2着Concern(米)
11年2着Mr.Prospector(米)
11年3着Seeking the Gold(米)
12年1着Concern(米)
12年2着Alwuhusu(米)
12年3着Pleasant Tap(米)
13年3着Pleasant Tap(米)
14年2着Cherokee Run(米)
15年2着Machiavellian(米)
15年3着Mr.Greeley(米)
16年1着Distorted Humor(米)
17年2着Mr.Greeley(米)
18年3着Machiavellian(米)
19年1着Northern Afleet(米)
20年1着Hennessy(米)
21年1着More Than Ready(米)
22年1着More Than Ready(米)
22年2着Langfuhr(加)
23年1着Giant’s Causeway(米)
24年3着Kingmambo(米)
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すべて北米産(=アメリカ・カナダ)の種牡馬でした。
英語表記なのは、母が外国産、もしくは母の母が海外で種付けされた馬であることを意味します。
ダートGⅠですからね。
やはりダート競馬の本場である北米の血の価値は高いということなのでしょう。
今年該当するのは、母の父にアメリカ産のCurlinを持つ ①エンペラーワケア のみですから、当然の◎。
前記の【北米血統】より長い04年以降21年連続で、 ダート・芝問わず、東京1600mでの重賞優勝、もしくはGⅠで4着以内の実績を持つ馬 が、毎年必ず1頭以上は馬券圏内に来ています。
その34頭の実績を添えて、列挙してみましょう(※複数の実績を持つ馬は直近の成績。 太字 は09年以降の【北米血統】との重複馬)。
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04年2着:武蔵野ステークス1着
05年1着:NHKマイルカップ3着
06年1着:ユニコーンステークス1着
06年3着:安田記念4着
07年1着:武蔵野ステークス1着
07年2着:フェブラリーステークス4着
08年2着:フェブラリーステークス2着
09年3着:フェブラリーステークス1着
10年1着:フェブラリーステークス4着
10年3着:フェブラリーステークス1着
11年3着:ユニコーンステークス1着
12年1着:フェブラリーステークス2着
12年3着:武蔵野ステークス1着
13年2着:フェブラリーステークス1着
13年3着:フェブラリーステークス3着
14年3着:武蔵野ステークス1着
15年1着:フェブラリーステークス1着
15年3着:ユニコーンステークス1着
16年2着:武蔵野ステークス1着
17年1着:ユニコーンステークス1着
17年2着:フェブラリーステークス4着
18年1着:フェブラリーステークス2着
18年2着:フェブラリーステークス1着
18年3着:武蔵野ステークス1着
19年2着:フェブラリーステークス2着
20年1着:安田記念1着
20年3着:武蔵野ステークス1着
21年1着:ユニコーンステークス1着
21年2着:富士ステークス1着
21年3着:フェブラリーステークス4着
22年1着:フェブラリーステークス1着
22年3着:アルテミスステークス1着
23年2着:フェブラリーステークス4着
24年2着:安田記念4着
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重複したのは11頭で、両者を重ねて見ると、必ず1頭ずつは馬券圏内に来ていました。
ダートと芝は問わないのは、コースの内外の差はありますが、ワンターンの東京1600mのコース形態への適性が何より重要だということなのでしょう。
今年該当するのは、重複する武蔵野ステークス1着の ①エンペラーワケア と、昨年の同レース1・2・4着馬の ⑪ペプチドナイル 、 ⑮ガイアフォース 、 ②タガノビューティー 、一昨年の3着馬の⑥ メイショウハリオ の5頭。
まずは、①から②⑥⑪⑮への[ワイド流し]4点を手堅く押さえます。
払い戻し金額の高騰を狙う[3連複フォーメーション]の3頭目には、最重要ステップの根岸ステークスを圧勝した⑨と、ハイレベルと評判のダート三冠路線元年組の4歳馬⑩⑫⑭の計4頭を配置します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[ワイド流し]
軸①→相手②⑥⑪⑮4点
[3連複フォーメーション]
1頭目①→2頭目②⑥⑪⑮→3頭目②⑥⑨⑩⑪⑫⑭⑮22点
【米珠薪桂】(べいしゅしんけい)
主食の米が珠(=宝石)のように、火にくべる薪が桂(=香木)のように高価になってしまうという、生活必需品が非常に高価になってしまうことのたとえ。
米をはじめ、電気・ガス・ガソリンの価格高騰———。
こんなにも今の日本を表現するのに適した四字熟語は他にないでしょう。
日本社会とかけまして、フェブラリーステークスと解きます。
その心は、 どちらも『べいか』(米価/米・加)が高止まっています。
つなっちです。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。