【チャンピオンズカップ=一日片時】
このレース名と条件で開催されるようになった2014年以降の年齢別の成績を見てみましょう(※左から[1着.2着.3着.4着以下]=勝率/複勝率)。
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3歳:[2.2.2.12]=11.1%/33.3%
4歳:[2.1.1.36]=5.0%/10.0%
5歳:[4.2.3.26]=11.4%/25.7%
6歳:[2.4.2.25]=6.1%/24.2%
7歳以上:[0.1.2.27]=0%/10.0%
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3歳馬は、勝率こそ5歳馬にわずか0.3%及ばなかったものの、複勝率は1位。
古馬と比べて経験が少ないのにもかかわらず好成績を残しているのは、基本的に 3歳馬の斤量が古馬より1kg軽いから だと考えられます。
基本的に 、と書いたのは、稀に3歳馬の斤量が古馬比1kg減から、 さらに有利な2kg減になる年があるのです。
それが今年と同じく 12月1日開催の年 です。
なぜ同じレースなのに、そんなことが起こるのか、説明します。
JRAのルールでは、1600~2200mのレースにおいての負担重量は、 3歳11月までは古馬比2kg減で、12月から4歳2月までは1kg減 と定められています。
チャンピオンズカップはこれまで、12月1~7日の範囲の 日曜日 に開催されてきました。
当然ながら、 12月1日が日曜日なら、土曜は11月30日 ですよね。
ここがミソ。
開催単位は、あくまでも 土日で一括り なので、 土曜が11月であれば日曜が12月でも、11月の開催扱いになる のです。
負担重量もそれに準じるので、1kg減ではなく、 2kg減になります。
過去、12月1日開催になったチャンピオンズカップは2019年のみ。
優勝したのはもちろん、3歳馬のクリソベリルでした。
今年、該当するのは ⑫サンライズジパング のただ1頭。
たった一日の差で、さらに1kgもらえたラッキーボーイを◎に推します。
◎と同等程度に推したいのが、 ①クラウンプライド と ②レモンポップ の2頭です。
この2頭は、 重賞連勝中で前走が当レースと同じ左回り でしたが、これに該当していた馬をすべて挙げます。
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15年 2着ノンコノユメ
16年 2着アウォーディー
18年 1着ルヴァンスレーヴ
19年 1着クリソベリル
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4頭すべて1・2着でした。
さらにもう1頭、押さえておきたいのが、 ⑥ドゥラエレーデ。
この馬の父はダービー馬ドゥラメンテ、母の父もダービー馬オルフェーヴルですが、このように、 父も母の父もダービー1・2着馬だった馬は7頭出走して[2.1.3.1]=複勝率85.7% と非常に好成績を残しています。
ダービーは左回りですから、左回りへの適性が高まる配合なのかもしれませんね。
これには前記の①クラウンプライドも該当します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[馬単]
①②⑥⑫BOX12点
[ワイド]
①②⑥⑫BOX6点
[3連複フォーメーション]
1頭目⑫→2頭目①②⑥→3頭目全通り39点
【一日片時】(いちじつへんじ)
たった一日のこと。
来年以降も忘れぬよう、四字熟語にして覚えておきます。
【一日二瓩】(ついたちにきろ)
【二日一瓩】(ふつかいちきろ)
ちなみに、『瓩』は『kg(キログラム)』を表す国字(=和製漢字)です。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。
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