【阪神ジュベナイルフィリーズ=最高傑作】
もし、GⅠの出走表に、以下の条件を満たすスクリーンヒーロー産駒を見つけたら、絶対に買うべきです。
【A】負けたことがある
【B】条件戦からスタートした連勝を続行中
たったこれだけの条件を満たしたスクリーンヒーロー産駒をすべて、そのGⅠでの成績とともに並べてみましょう(※ 太字 がそのGⅠ)。
【ゴールドアクター】
1勝クラス→2勝クラス→ 菊花賞3着(7番人気)
2勝クラス→3勝クラス→GⅡアルゼンチン共和国杯→ 有馬記念1着(8番人気)
【モーリス】
2勝クラス→3勝クラス→GⅢダービー卿チャレンジトロフィー→ 安田記念1着(1番人気)
【ジェネラーレウーノ】
未勝利戦→1勝クラス→GⅢ京成杯→ 皐月賞3着(8番人気)
【ウインマリリン】
1勝クラス→GⅡフローラステークス→ 優駿牝馬2着(7番人気)
4頭で5回機会があり[2.1.2.0]で複勝率100%でした。
それも1・7・7・8・8番人気でこの成績は驚異的でしょう。
スクリーンヒーロー産駒は勢いに乗ると、格などまるで無視して買えるのです。
ってなわけで、【A】【B】を満たすスクリーンヒーロー産駒を発見しちゃいました。
新馬戦6着後、未勝利戦→赤松賞(1勝クラス)を連勝し、このレースに臨む ⑧ヒズマスターピース を。
発見しちゃった以上、この馬から流しに流します。
人気もそこそこっぽいですし。
もう1頭気になって仕方がないのが、 ⑤ギャラボーグ。
鞍上の川田将雅騎手が、デビュー戦から阪神の2歳芝1600mGⅠまで手綱を取り続けた馬の成績を、人気とともにすべて並べてみます。
<阪神ジュベナイルフィリーズ>
13年2着ハープスター:1番人気
17年2着リリーノーブル:3番人気
19年6着リアアメリア:1番人気
22年1着リバティアイランド:1番人気
=[1.2.0.1]
<朝日杯フューチュリティステークス>
16年4着ミスエルテ:1番人気
17年1着ダノンプレミアム:1番人気
20年1着グレナディアガーズ:7番人気
24年1着アドマイヤズーム:5番人気
=[3.0.0.1]
合計[4.2.0.2]で、気楽に乗れる1番人気以外なら[2.1.0.0]でした。
⑤ギャラボーグ の1番人気はあり得ませんから、気楽に騎乗してくれそうです。
軸⑤⑧2頭から3連複で流します。
▶▶▶<結論>◀◀◀
[単勝]
⑧
[複勝]
⑧
[馬単1着流し]
1着⑧→2着全通り17点
[馬連流し]
軸⑧→相手全通り17点
[ワイド流し]
軸⑧→相手全通り17点
[3連複軸2頭流し]
軸⑤⑧→相手全通り16点
【最高傑作】(さいこうけっさく)
[意味]比類なき最も優れた作品。
⑧ヒズマスターピース は、23年に種牡馬を引退したスクリーンヒーローにとって最後の世代の産駒であり、管理する国枝栄調教師は来年2月いっぱいでの引退を控え、この2歳世代が調教師として手がける最後の世代でもあります。
国枝師は、アーモンドアイ、アパパネの2頭の牝馬三冠馬、アカイトリノムスメ、サークルオブライフ、ステレンボッシュ、ピンクカメオ計6頭もの牝馬GⅠ馬を輩出、当レースも2勝で、牝馬限定GⅠ12勝は、松田博資元調教師とならびトップタイですから、このレースが単独トップに立つ最後のチャンスでもあります。
⑧ヒズマスターピース がここで優勝すれば、父スクリーンヒーローにとっても、国枝師にとっても、その名の通り最後にして 最高傑作 になるかもしれませんね。
(※ヒズマスターピース=his masterpiece=彼の最高傑作)
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』、別冊ヤングチャンピオンにて『ATLANTA 1996』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。
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