ドラマ「院内警察」放送開始直前!!
武良井治 役・桐谷健太 × 榊原俊介 役・瀬戸康史
スペシャルインタビュー!!
――最初に企画書などを読まれたときの作品の第一印象からうかがえますか?
桐谷 いろんなところで喋ったことではあるんですが、何年も前から刑事モノと医療モノが一緒になったようなドラマがあればいいのになと思ってたんですよ。日本でも海外でも絶えず作られてる普遍的なジャンルじゃないですか。ちょっと勉強不足で、企画書をいただくまで院内交番という存在を知らなかったんですけど、これなら無理なく一緒にできるなと。
瀬戸 院内交番は、僕も知らなかったなぁ。でもそこからして興味をそろられましたし、原作も最新刊までするっと読むことができましたね。まあ、榊原は正直、本当に僕でいいのかな?という感じも少しあったんですけど(笑)、どんな作品をやるにしても壁みたいなものは必要ですし、僕なりの榊原を作ればいいと腹をくくりました。もちろん、原作ファンの方から叩かれるかも……っていう不安がないと言ったらウソになりますよ。でも、そこから納得まで持っていけるような作品づくりができればいいなと思ってます。
桐谷 俺もこれまで漫画原作の作品はたくさんやらせていただきましたけど、やっぱり漫画からドラマの脚本になったとき、その段階で原作とはまた違った世界観になってるものだと思うんですよ。だから、あんまり縛られすぎないようにしてるところはあります。もちろん、それは作品によって違ったりもするんですけどね。たとえば『ROOKIES』では、敢えて原作とは髪型も服装も変えてましたが、逆に今回は原作寄りのビジュアルでやらせてもらってますし。
瀬戸 僕もほぼ同じ意見ですね。原作を大切にするのはもちろんのことだし、役作りの参考にもするし、ある種の責任感をもってやらなきゃいけないものではあるんですけど、あまりに縛られちゃうと僕がやる意味みたいなものも分からなくなってしまう。たぶん、僕の榊原と比べると、原作の榊原のほうが表情豊かなんです。今のところ、ほぼ無表情でやってまして、何を考えてるのか分からないように演じてるつもりなんです。つまり何か企んでるように見えたり、あるいはちょっと悔しがってるようにも見えたり、人によっていろんな想像ができる芝居を意識してるので、そういうところも楽しんでいただけたら。
――おふたりの共演は5年ぶりだそうですが、久々の絡みは如何でしたか?
瀬戸 これ、5年前にも感じたことなんですけど、桐谷さんに演じられない役ってあるんですかね。なんか、何でもやれそうな感じがするんです。今回の武良井にしたって、すごく難しい役じゃないですか。でも普段の桐谷さんと地続きでやってるような印象を受けるんです。もちろん、いろいろと考えてらっしゃるんだろうし、苦労されてる部分もあるんでしょうけど、いつもすごいナチュラルにやられてるように見えるんですよね。
桐谷 いや~……この上ない褒め言葉をいただいちゃって、もう今日の取材はこれで終わりにしていただけないでしょうか(笑)。でもまあ、5年の前のことなので、当時の記憶もぼんやりしてきちゃってますが、やっぱり今の康史とはまったく違ったと思いますよ。もしかしたら、お子さんができたこととかも関係してるのかな。いろんな経験が、康史の芝居に深みを与えてるように感じました。これから康史と一緒に切磋琢磨していけるのかと思うと、すごく嬉しい気持ちになりましたね。ちょっと偉そうな言い方になっちゃいましたけど。
――ちなみに対立関係にある役柄ですが、現場での距離感は?
瀬戸 別にまったく話さないとかではないんですけど、お互い無意識的に距離をとってるような気はしますね。
桐谷 そうそう。芝居の現場からちょっと離れたところでの待ち時間では普通に喋ってたりするんですけど、いざ芝居をする場所に立ったら、前みたく喋ることはなくなりました。こないだ1話のクライマックスにあたる大事なシーンを撮ってたんですけど、それが終わったあと、普通に「お疲れ様!」ってならず、ふたりして無言でグータッチして「やりきったな……!」みたいな(笑)。あんなこと初めてだよね?
瀬戸 初めてですよ。並行世界のふたりみたいだった(笑)。
――最後に、第1話の見どころをうかがえますか?
桐谷 いや、それはもうすべてですよ(笑)。基本的に一話完結ではあるんですけど、今後も武良井と榊原の対立関係は続いていくし、そのふたりだけじゃなく、患者さんたちのストーリーもあって、本当にいろんな側面を持っているドラマなんです。35分から43分までのところが一番観てほしい!みたいなことは言えないというか。
瀬戸 まあ、確かにそれはそうですね(笑)。
桐谷 ……なので、俺からは控えさせていただきます(一同 笑)。
瀬戸 え~っ、そんだけ喋って!? 結構喋ってましたよ、今。
桐谷 いや、だからまとまらんって! いつも思うんだけど、ドラマって全部が繋がってるじゃない? 東シナ海、太平洋というけど、海は全部繋がってて、どこそこの海水は……いや、海水だったらいろいろ言えるか(笑)。じゃあ、朝メシと夜メシどっちが好き?みたいな……これも違うな。めちゃめちゃ喋ったわりに、まったくうまいことが言えなかった!
瀬戸 これ、どういう記事になるんですかね?(笑)
桐谷 ここは丸々カットだよ!
瀬戸 いや、でも本当にいろんな登場人物が出てくるんです。だから、まずはそれぞれの推しを見つけれてくれれば嬉しいですね。うん、僕もこれ以上はちょっと控えさせていただこうかな(笑)。
桐谷 まだありそうなのに! もっと喋ってよ!
瀬戸 あと、あれだ。推しとかじゃないんですけど、こないだ最終話のカットを撮ったんです。
桐谷 えっ!? まだ1・2話しか撮ってないのに?
瀬戸 つまり第1話の時点で、最終回に向けての伏線が張られてるということになります。
桐谷 ホントに? で、どうして俺は何も知らされてないの?(笑)
瀬戸 あのカットが何を意味しているのか、僕にも分かりません。でも最終回の誰か、あるいは何かは撮りましたよと。
桐谷 でもさ、向こうでプロデューサーも首を傾げてるよ?
瀬戸 いやいや! あなた、その場にいたでしょう!(笑)
桐谷 今、瀬戸康史とスタッフが揉めております! 夢でも見てないんじゃないの?
瀬戸 ……じゃあ、もうこの話はいいです(一同 笑)。
桐谷 しかし、俺の知らないことがいっぱいあるんだなぁ。榊原の過去とか、全然聞かされてないんですよ。まあ、そこに関しては、俺も知らないほうがいいだろうなと思ってるんですけど。
瀬戸 まだ原作も完結してないですしね。
桐谷 そこも役者としては面白い部分だよね。榊原って、ああ見えて本当はいいヤツなんじゃないかと思ってるんだけど、普通に極悪人かもしれない。でも人を救ってるって事実はあるわけで……。今から後半が楽しみですよ。既に最終回も撮り始めてるらしいし(笑)。
取材・文◎ガイガン山崎
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