▶▶▶【東京優駿(日本ダービー)=捲土重来】◀◀◀
これは、皆様の競馬ライフの一助にでもなればと、DATAを基にした予想を披露するコラムであり、これまでは一部の競馬愛好家の間だけで秘密裏に流通してきたものですが、機会があって今回から、この場を借りての連載の運びとなりました。
万が一予想が外れたとしても、わずかながらでも役に立つコラムを、と考えまして、その予想にちなんだ四字熟語をひとつ、毎回提示していきます。
『知識のキャッシュバック』、とでも言いましょうか(※今年ここまで取り上げた四字熟語を例として挙げると、「維港智能」、「西狩獲麟」、「丁抹王国」など)。
さあ、このコラムの趣旨と仕様を理解していただいたところで、東京優駿(日本ダービー)の予想に移りたいと思います。
早速ではありますが、
第91回東京優駿の本命馬には、捲土重来を期する②レガレイラを指名します。
その理由をDATAとともに紐解いて参りましょう。
1995年以降、皐月賞で1番人気に推されながら負け、そして東京優駿に出走した馬は20頭いましたが、その成績は[6.1.3.10] (=左から、1着・2着・3着・4着以下)。
勝率は30.0%で、複勝率は50.0%でした。
この20頭を以下の3項目に該当するか否かで、それぞれ2つに分けます(※%は勝率・複勝率)。
<父がサンデーサイレンス系>
○[5・1・1・4]=45.5%・63.6%
×[1・0・2・6]=11.1%・33.3%
<生産がノーザンファーム>
○[4・1・2・2]=44.4%・77.8%
×[2・0・1・8]=18.2%・27.3%
<皐月賞で6着以下に大敗>
○[3・0・1・1]=60.0%・80.0%
×[3・1・2・9]=20.0%・40.0%
いずれも○=該当する馬の成績が良いのが一目瞭然ですが、3項目すべてに該当した馬を、東京優駿の着順とともに並べてみます。
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99年1着アドマイヤベガ
09年1着ロジユニヴァース
18年1着ワグネリアン
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3頭すべて優勝していました。
皐月賞1番人気で6着に敗れた②レガレイラは、父がサンデーサイレンス系のスワーヴリチャードで、生産がノーザンファームですから、3項目すべてに該当します。
次のDATAを見てみましょう。
12年以降、皐月賞の上がり600m(=1400m地点からゴールまで)のタイムが最速だった馬(※1位タイも含む)の東京優駿での成績は、13頭出走して[5.1.0.7]。
勝率は38.5%で、複勝率は46.2%でした。
この13頭を以下の2項目に該当するか否かで、それぞれ2つに分けます。
<父がサンデーサイレンス系>
○[4.1.0.5]=40.0%・50.0%
×[1.0.0.2]=33.3%・33.3%
<前々走も中山芝2000mのGⅠかGⅡ>
○[4.0.0.1]=80.0%・80.0%
×[1.1.0.6]=12.5%・25.0%
2項目すべてに該当した馬を、東京優駿の着順とともに並べてみます。
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14年1着ワンアンドオンリー
16年1着マカヒキ
20年1着コントレイル
22年1着ドウデュース
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4頭すべて優勝していました。
皐月賞上がり最速の②レガレイラは、父がサンデーサイレンス系のスワーヴリチャードで、前々走が中山芝2000mのGⅠホープフルステークスですから、2項目両方に該当します。
以上の通り、 全勝のDATAに両面から該当する②レガレイラの巻き返しは必至でしょう。
まずは、 ◎②レガレイラの単勝を思うがままに買います。
前記の7頭が優勝した年の2着馬は、非常に特徴的な共通点を持っています。
前走の人気と着順とともにすべて並べてみましょう。
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99年ナリタトップロード 皐月賞2番人気 /3着
09年リーチザクラウン 皐月賞2番人気 /13着
14年イスラボニータ 皐月賞2番人気/1着
16年サトノダイヤモンド 皐月賞1番人気 /3着
18年エポカドーロ 皐月賞 7番人気/ 1着
20年サリオス 皐月賞 3番人気/ 2着
22年イクイノックス 皐月賞 3番人気/ 2着
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いずれも前走は皐月賞で、1・2番人気、もしくは1・2着でした。
今年は、皐月賞1番人気は②レガレイラ、 2番人気で1着が⑮ジャスティンミラノ、2着が⑥コスモキュランダですから、2着候補はこの2頭となります。
◎②からこの⑥⑮2頭への馬単を力強く買い、高配当を網にかけるため、3着全通りの3連単フォーメーション32点のシフトを敷きます。
▶▶▶<結論>◀◀◀
単勝:②
馬単1着流し:
1着②→2着⑥⑮2点
3連単フォーメーション:
1着②→2着⑥⑮→3着全通り32点
▶▶▶【捲土重来】(けんどちょうらい/じゅうらい◀◀◀
一度、戦に敗れた者が、再び勢いを盛り返して相手方に攻め込むこと。
転じて、一度敗れたり失敗した者が再び巻き返すことのたとえ。
「捲土」は、土煙が巻き上がることで、勢いが激しいことのたとえ。
「巻土」とも書く(※出典である杜牧『題烏口亭』では「巻土重来」)。
けんど「ちょうらい」、「じゅうらい」どちらとも読む。
文章:綱本将也 イラスト:魚乃目三太
【綱本将也】
漫画原作者。1973年東京都出身。2002年『U-31』連載デビュー。原案をつとめる『GIANT KILLING』は第34回講談社漫画賞一般部門を受賞。また現在ヤングチャンピオンにて『Mr.CB』を連載中。
【魚乃目三太】
漫画家。1976年生まれ。奈良県出身。ほっこりな作風で食漫画をメインに多くの作品を執筆。 現在、ヤングチャンピオン烈にて『戦争めし』を連載中。他に『ちらん-特攻兵の幸福食堂』や 『しあわせゴハン』『宮沢賢治の食卓』など代表作は多数。
次回の競馬予想コラムでは6/23開催の宝塚記念を予想します。記事は6/20公開予定です。お楽しみに!