――あの家を出るためなら、悪魔の手だって取ってやる。
父の再婚以来、義理の家族から虐げられ悲惨な日々を送ってきた伯爵令嬢・アリーシェ。自由を奪われ、愛を知らぬまま育った彼女の運命は、義姉・ローズによって大きく変わる! ローズは戦場で“西の悪魔”と恐れられる男、ソルファ卿に求婚されるがその縁談を嫌がってアリーシェに押し付けてきたのだ。これを最悪な生活から解放されるチャンスと考えたアリーシェは、ローズに扮して替え玉としてソルファ卿の領地に赴くことに。ところが初対面でソルファ卿は「おまえ、ローズ嬢ではないな」と看破してきて…!?